5.裏社会編[86話~110話] 95話「掌の上」
「電話鳴ってるわよ」恵美が気怠そうな声で、私の胸を手でゆする。昨日の夜、恵美のマンションでそのまま寝てしまっていた。私の腕を枕にして寝ている恵美から、そっと腕を外して起き上がり、寝ぼけ眼で電話を見る。弘からだった。「どうした?」そう聞きなが...
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