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3.拘置所編

26話「地獄の沙汰も金次第」

拘置所では、土日祝日になると運動も入浴も面会も、手紙の発信さえもない。房から外に出ることは、まずなかった。雪がちらほら降っている日曜日。陣さんが言っていた「地獄の沙汰も金次第」という言葉を、ぼんやりと考えていた。やはり世の中はお金なのだろう...
3.拘置所編

25話「期待しないという現実」

拘置所での生活の流れや規則も分かり、独居生活にもすっかり慣れてきた。自分の公判も、第二回、第三回と進んでいた。公判の前日には、必ず弁護士が接見に来る。しかし、その接見は義務で来ているだけ、そんな印象を受けるものだった。接見時間は、五分もなか...
3.拘置所編

24話「遠くから届いた手紙」

陣さんからの手紙が途絶え、心配ではあったが、どうすることもできず、時間だけが過ぎていった。そんなある日の夕方、陣さんから手紙が届いた。すぐに封書の裏を見て住所を確認すると、そこには遠く離れた地の住所が書かれていた。ここは、どこの住所だろう。...
3.拘置所編

23話「独りの時間の使い方」

独居生活の中で、自分なりのリズムというか、過ごし方ができてきた。朝食後、運動の日は「鳥かご」の中で、腕立て伏せや腹筋運動、スクワットなどのストレッチをする。入浴の日は、身体が赤くなるまで浴槽につかり、しっかりと温まる。部屋に戻ると、自分の身...
3.拘置所編

22話「鳥かごの中で歩き続けた日」

独居房に移って、初めての運動の日がやってきた。人とまったく会話をしていない日が続いていたから、誰か知っている顔がいるかもしれないと、少しだけ楽しみに房を出た。しかし、連れて行かれたのは、これまでの運動場とはまったく違う方向だった。着いた場所...