2.留置所編

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8話「最後の煙草」

月曜日の朝を迎えた。 気持ちはどんよりと憂鬱だったが、外は憎たらしいほどの青空が広がり、太陽がやけに眩しかった。 土曜日の夜、取り調べはすでに終わっていた。それでも刑事が、「取り調べ」という建前で、久しぶりに留置場から出してく...
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7話「次の場所」

留置場での生活にすっかり慣れ、日々を淡々と過ごしていた。 ある日起訴状が届き、公判が始まった。初めての経験で、緊張していた。 法廷に入り、公判が始まるまで手錠ははめられたままだった。裁判官、弁護士、検事、そして傍聴席にもちらほ...
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6話「慣れていく自分」

留置場での生活にも、少しずつ慣れていく自分がいた。それが良いことなのかどうかは、その時はまだ分からなかった。 朝は、起床の合図が鳴る前に目が覚めるようになっていた。合図とともに布団をたたみ、そのまま掃除に取りかかる。 初めは強...
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5話「決められた時間の中で」

留置場での生活は、一言でいうと、自由とは全く真逆で、ルールと時間に縛られた生活だった。 朝7時に起床し、掃除をする。朝食をとり、短い運動の時間があり、その後は取調べ。昼食を挟んで、また取調べが続く。夕食のあとも、日によっては取調べが...
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4話「自由が奪われた日のこと」

逮捕された時、驚くほど自分は落ち着いていた。 「ああ、やはり来るべき時が来たか」 そんな感覚だったと思う。 ただ、初めてかけられた手錠の感触と重さは、今でもはっきりと覚えている。 逮捕されたのは夜中の三時頃だった。...
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